【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
横に並んで戦闘態勢に入っている私たち5人を眺め、組長はフンッと笑った。
「…その減らず口、いつまで叩けるか見ものだな」
そして踵を返し、ドアの方へ歩いていく。
「……啓明」
蹴られて歪んだドアのノブを握り、少しだけ振り返って、組長は口を開いた。
「そいつらの処分はお前に任せる。だが、諒真をお前が殺すことは許さん」
「……はい」
バタンと音を立てて閉まったドアに頭を下げ、沢口啓明は私たちに向き直った。
「お前らさぁ…バカじゃねぇの?」
「あぁ?」
「親父に喧嘩売るなんて、死を宣言してるようなもんだぞ?」
呆れたようにため息をつき、沢口啓明はそばに立っていた変態男の肩に手を置いた。
「聖夜さん、悪いんすけど、帰ってもらっていいすか?」
「えー。俺も殺りてぇんだけど」
「これくらい、俺一人で充分すよ」
「男5人衆はお前に任せるけどよ。それより、俺がやりたいのは……」