【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
□負けられない戦い
笑みを浮かべている変態男のところまで歩き、グッと睨みつける。
「そんなに睨むなよ。可愛い顔が台無しだぞ?」
「そうやって笑っていられるのも今のうちだから」
「それはどうかな~?」
変態男は余裕綽々といった様子で組んでいた腕を解き、ボキボキと指を鳴らした。
コイツが弱くないってことは、なんとなく分かってる。
闇探偵をしてるくらいなんだから、それ相応の護身術は身につけているはずだし。
もしかしたら、見たこともない型で攻めてくるかもしれない。
でも…私は、負けられない。
負けられない、戦いなんだ。
勝つ以外の選択肢は、存在しないから。