【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「くっ……!!」
蹴られた所を押さえた組長を、助走をつけた回し蹴りで蹴り飛ばした。
組長は横に倒れて、苦しげに呻く。
その場の全員が呆然としている中、力が抜けて私も座り込んでしまった。
「っ、はぁ、はぁっ…出来た……!!」
信じられない。
本当に避けられたなんて。
ふと後ろを見ると、ワインが並んだガラス棚が割れていた。
そばには銃弾が転がっている。
「嘘だろ…さっきー……」
「アイツ避けやがったのかよ……」
諒真さんと歩が驚いたように呟く。
でも、一番驚いているのは私自身だ。
本当にこんなことが出来るだなんて……