【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
足元に滑ってきた拳銃に手を伸ばし、その黒くてひんやりした部分を掴む。
ずっしりと重いそれを……床に倒れている、組長に向けた。
「さ、咲誇……?」
「大丈夫、蓮央。そういうんじゃないから」
私が組長を撃つと思ったのか、蓮央が止めてきたけど、それを制した。
私は誰も殺したりしない。
・・・ただ。
「…アンタに、撃たれる側の気持ちを教えてやる」
「っ……撃つなら撃てばいい!!」
「うん、そうするつもり」
ニコッと微笑み、引き金を思い切り引いた。