【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
──バァァンッ!!!
「!!?」
響いた銃声とともに、脇腹に鋭い痛みが走る。
な、に……?
手を当てると、ベットリと赤い血がついた。
まさか……撃たれた?
「……私を甘く見るなよ、女」
怒りや苛立ちを含んだ組長の声が聞こえる。
「銃を2丁しか持っていないとでも思ったか?…舐めるな」
目の前に立つ男の手には、小型のピストルが握られている。
嘘……
まだ、持ってたわけ?
「咲誇!……お前!!」
「動くな。動けば、その女にトドメを刺す」
その言葉は、殴りかかろうとした圭太を止めるのには充分で。
力が抜けた私は地面に膝をつき、倒れ込んだ。