【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「あー疲れた〜。人数多過ぎ、滅茶苦茶でしょ!!」
「ホントなー。なんで2人で500くらいを相手にしないといけねぇんだよ」
部屋の中に、2人の人物が入ってきた。
性別は違うけど、そっくりな外見。
光り輝く、金髪と青い目………
「遅ぇんだよ、京也、沙奈」
阿吽の2人が、傷だらけで立っていた。
「あぁ?うるせぇよ。さっき呼ばれたばかりだ。……つか、何だこれ」
蓮央に文句を言いながらも怪訝な顔で部屋を見渡した京也と、目が合った。
「……嘘だろ。咲誇…?」
「腹と足に一発ずつ、頭も負傷してる。頼む、救急車を呼んできてくれ」
「…はっ……マジかよ……」
京也の唇が震えてるのが、霞む視界の中でも分かる。
ごめんねって言いたいのに。
ありがとうって言いたいのに。
……何で、声が出ないの。
「……分かった。あたしが救急車呼ぶ。京也はここにいてあげて!」
沙奈は携帯を手に取り、操作をはじめる。
「お、おい、沙奈…」
「いいからいいから!その変なオヤジぶっ倒して、咲誇ちゃんにいいとこ見せてやりなさいよ!!」
いたずらな笑みを残して、沙奈は外へ走っていった。