【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「じゃあ……俺が先にやる!!」
いち早く組長の腕を掴んだ京也が、その手首を捻って手を離させようとする。
……が、組長が素直にするわけもなく、みぞおちを膝蹴りされて後退した。
「くっ…!……へぇ、ただのオヤジかと思ったら、喧嘩慣れしてやがる…」
「諒真に喧嘩を教えたのは私だからな」
言いながら、今度は蓮央に向き直る。
殴りかかってこようとした蓮央の襟首を掴んで引き寄せ、胸に蹴りを繰り出す。
それにいち早く気づいた蓮央は、横に避けた……はずなのに。
「甘いな」
組長は予測していたのか、そのまま体を捻って横蹴りを食らわせた。
「っ、ゔっ……!!」
反動で転がる蓮央。
素早く体勢を立て直すも、よほどダメージが大きかったらしく、腰を押さえている。