【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「くそ…あの諒真に喧嘩を教えた張本人と対決とか、無理ゲーかよ……」
キレたらヤバイ諒真さんに喧嘩を教えたんだから、組長は多分喧嘩もできる。
2対1とはいえ、向こうは銃も持ってるし……
「総長さーん…マジでやんのか?」
「当たり前だろ。ぜったい負けねぇ」
「うひゃー……危なくなっても助けねぇからな」
「元から頼りになんてしてねぇよ」
「ハイハイ。それじゃ、本気で行くわ」
京也がそう言った瞬間、2人のオーラが変わった。
今まで見たことないくらいの、ものすごい殺気。
それに一瞬怯んだ組長の隙を……2人は、見逃さなかった。
「行くぞ」
蓮央が言い終わらないうちに、京也の蹴りが組長の腕を打つ。
ほぼ同時に蓮央もボディブローを食らわせ、衝撃に耐えられなかった組長がピストルを落としてしまった。