【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「圭太!!」
宙に浮いたそれを、蓮央が圭太達の方へ蹴る。
圭太がパシッとそれをキャッチしたのを確認し、京也の動きも止まった。
「……ったく…。疲れてんのにこんなに気力使わせんな、総長さんよ」
「黙っとけ金髪、お前も総長だろ。嫌なら手伝ってくれなくても良かったんだぞ」
「咲誇のためだ、お前のためじゃねぇ」
「悪いけど俺のもんだから」
「……いつかぜってー奪ってやる」
「へぇ、やれるもんならやってみな」
「んだと!?」
……訳のわからないことで言い争いを始めてしまった2人を止めようと、圭太が仲裁に入る。
「あーはいはい、分かったから。今はそれどころじゃないだろ」
そう言われ、2人は喧嘩をやめて組長のほうを向いた。
「……おい青髪、この男殺していいか」
「それは諒真が決めることだ。……ほら諒真、言いたいことあるなら言え」
蓮央の視線が諒真さんへと向けられると、彼は少し考え……意を決したように、立ち上がった。