【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「蓮央…矢崎先生を目の敵にするのはやめなって」
「……どっちかって言うと、アイツから俺に喧嘩売ってくるんだけどな。
……お前ら、いい加減にしろ!」
ため息をついた蓮央は、まだ言い争ってる諒真さんの頭を叩いた。
「いてっ!!蓮央てめぇ、何で俺だけ叩くんだよ!!」
「諒真が一番うるさいから」
「ひでぇ!!差別だ!!迫害だ!!!」
「「「うるせぇ」」」
「………」
蓮央、圭太、歩の3人に責められてしまった諒真さんは、いじけて座り込んでしまった。
「いや、でもさ、あの医者から『生死の境ですね』とか言われたときはビビったよな」
「ビビったっつーか、心臓止まるかと思った」
「マジで殺したくなった」
3人の言うとおり、病院に搬送されたときの私はかなりヤバかったらしい。
1リットル近くの血液が失われていた上、何よりの致命傷はやっぱり脇腹の傷。
弾が貫通していなかったのがラッキーといえばラッキーで、血止めの役割を果たしていてくれたみたい。
集中治療室で2週間ほど治療を受けていて面会謝絶状態だったけど、今日から解禁されて、みんな来てくれた、というわけだ。