【続】Am I What Colors?ｰ現姫の戦いｰ

「…とぼけなくていいですよ、分かってますから」


「……はは、本田さんにはお見通しですか」


「気付きたく、ありませんでしたけどね…」



気付きたくなんてなかった。


でも、嫌でも気付かされてしまった。


矢崎先生の、恋心に。



「本田さんは…あの青年の恋人でしょう？」


「はい……」


「だと思ってましたよ。あーあ、タイミングが悪いってこういうのを言うんでしょうかね」



自虐気味に笑い、先生は私の手首から手を離した。


そして私の目を見て…真剣な瞳で、私に言う。



「本田さん、私は本気です」


「っ、……」


「諦めるつもりはありません。例え……











相手が、男だとしても」