【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー




「みんなー、もう少し真ん中寄って!!」


「だってさ、諒真。そっち寄れ」


「早く詰めろよ先輩」


「ちょっ、待て待て待て!!!
左右から押されたら俺死んじゃうよ!?」


「わーい嬉しー!!」


「真浩ひでぇ!!」


「今夜は祝杯あげねーとな」


「歩ぅぅぅ!!?」




またもやうるさい人たち。


きっと何歳になってもこうやって騒ぎまくって、みんなで笑うんだろう。



【睡嵐】のメンバーは、辛い過去を背負った人が多い。


でもみんな、それを乗り越えてここにいる。



私も、蓮央も、圭太も。

歩も、真浩も、諒真さんも。



みんな...泣いて、戦って、そして笑った。



強く生きる、私の最高の仲間たち。




「...咲誇」




諒真さんたちのお決まりの言い争いに笑っていると、隣に立つ蓮央がこっちを向いた。


私の耳元に口を寄せ、低く呟く。




「...俺、咲誇との子供欲しいから」


「......え?」


「帰ったら...よろしくな?」


「よ、よろしくとは...?」


「さぁな?」




妖しく微笑まれ、私はもう降参。



俺様な彼には、いつまでも敵いません...。





「じゃあ撮るよー...って、咲誇ちゃん、顔真っ赤だけどどうかした?」


「なななっ、何でもないです!!!」





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