【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
一人、表情を曇らせる人物が。
「……なぁ」
ずっと黙っていた諒真さんが、口を開く。
「いいのか?本当に……」
「何度言わせるんだよ。お前は、自分と奈緒の身を心配してろ」
「でも……」
今になって渋る諒真さんに、蓮央がため息をついた。
「嫌だなんて、今更言わせねぇぞ。俺らはお前を助けると決めた。黙ってこの手に掴まれ」
彼は、諒真さんに手を差し出す。
「蓮央……」
「これは総長命令だ。掴まれ。今すぐに」
でた、蓮央の権力乱用。
でも、それだと諒真さんをかえって苦しめてしまうかもしれない。
諒真さんを苦しめないために……私ができることは?