【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「別荘って、白馬にあるあの別荘すか?」
「あぁ、あそこには色々あるからみんな楽しめると思うけど」
「あそこほとんど圭太さんの私有地だから自由っすね」
白馬村……
しかも、ほとんど私有地!?
この会話が至って真面目に繰り広げられていることに寒気がする。
「じゃあそうするか」
「おし。諒真、それでいいな?」
「俺は泳ぎてぇんだよ…」
「海を完全再現した屋内プールがあって、一般公開してるけど」
「行く!!!」
ほぼ即答した諒真さんに苦笑いし、圭太は蓮央に声をかける。
「蓮央、そういうことだけどいいか?」
「…ん?あぁ、それはいいけど、帰ってきたら訓練開始だからな」
「そうだな。咲誇にも協力してもらうことになるし、息抜きってことで」
圭太の視線が私に移り、きょとんとしてしまう。
「私?」
「チームの奴らを強くしてくれ。このままだと戦える奴が少なすぎる」
「強くしろって言われても…」
「やり方は咲誇に任せる」
にやりと妖艶に微笑んだ圭太に、それ以上何も言えなくなってしまった。
「圭太さん、僕も泳ぎたい!」
真浩が可愛く手を挙げる。
目がキラキラしているのを見ると、泳ぐのが好きなのだろうか。
「…まぁいいけど、自重しろよ」
「はぁーい!」
自重って……どういうことだろう?
真浩は何かやらかしそうな感じはしないけど。