【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「なんか…イラつく」
「え…?」
不機嫌そうに発せられたその言葉に、蓮央を見上げる。
もしかして、それって…。
「ヤキモチ、ですか…?蓮央さん」
「…悪いかよ?」
さらに不機嫌になった彼がなんだか面白い。
「あはは、悪くないよ〜!蓮央可愛い!」
「…うるせぇ」
「可愛いよ、蓮央〜」
からかい気味に蓮央の背中に手を当てて笑うと。
「…黙れ」
背中に当てていた手を振り向きざまに掴まれ、引き寄せられる。
蓮央は私の耳に唇を寄せ、かすれた声で囁いた。
「……今夜は寝かせねぇからな?」
「はっ…!?」
「俺をからかうとどうなるか体に教えてやる」
そう言ってニヤリと笑った蓮央は、颯爽と歩いていってしまった。