【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「蓮央ぉー!プール行こうぜ…っ!?」
ノックもなしに部屋の扉を開け、諒真さんが飛び込んで来た。
それぞれ見つめ合い、固まる私たち。
「え〜と。わりぃ!!続けてくれ!!」
焦った諒真さんは慌てて部屋から出ていった。
「くそ……もう少しだったのに」
残念そうに私から離れた蓮央は、放り投げられていたカーディガンを拾い上げる。
それを私に手渡し、自分と私の荷物を持って来た。
「咲誇、仕方ねぇからプール行くぞ」
「あ、うん…」
カーディガンを羽織って慌てて蓮央の後を追う。
「あ、そういえば」
くるりと振り向いた蓮央と、視線がぶつかる。
「零羅が久しぶりに咲誇と飲みたいって言ってたぞ」
「えっ」
「あいつもたまにしか来れないから付き合ってやれ」
「う、ん…」
零羅さんの飲みっぷり最強だから、二日酔いじゃ済まないんだよね…。
前に一回飲んだ時も、吐きそうになったし。
頑張るしかないのか……
若干憂鬱になりながらも、プールへと向かった。