【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
同時にため息をついた二人は、私たちの頭をポンと撫でた。
「咲誇、襲いてぇくらい可愛いから」
「...可愛すぎて隠しておきたい」
甘い言葉を囁かれ、私たちの体温は急上昇。
「圭太、いつからそんなキャラになったのよ!!ほら行くよ!」
真っ赤になった零羅さんは、照れながら圭太を引っ張って行った。
可愛いな、零羅さん。
歩や圭太が惚れるの分かる。
女の私も惚れそう。
「さてと……俺らもどこか行くか?」
「あ、うん…」
蓮央と手を繋いで歩いていると、行き交う人達がちらちら振り返る。
その視線は蓮央に向けられていて。
女の子たちの頬が赤い。
なんだか無性にむずがゆくなって、蓮央の手をギュッと握った。
「ん?どうした咲誇」
「何でもないよ?」
「そうか。あ、売店あるけどなんか買う?」
「お金持ってない…」
「圭太がタダ券超くれたから大丈夫」
圭太、恐るべし!!
さすが御曹司様……ってか、このプール圭太のものだったっけ。
特別に一般公開してるんだよね。
すごいなぁ…。