【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「俺はアイスコーヒーにするけど、咲誇は?」
「んと……じゃあ、同じので」
「分かった。すいません、アイスコーヒー2つ」
「はい、少々お待ちくださいませぇ♡」
店員のお姉さんに声をかけると、営業スマイル……ではない甘ったるい笑顔と声で接してくれた。
「お待たせしましたぁ、アイスコーヒーでぇす♡」
「ども」
店員のお姉さんは私をひと睨みし、蓮央に笑顔でアイスコーヒーを渡した。
なんか、感じ悪い…。
「はい、咲誇」
「ありがと…」
蓮央に手渡されたアイスコーヒーをすすっていると、目の前を通り過ぎたギャルの会話が聞こえてきた。
「ねぇ、さっきの銀髪の男の人ヤバくない?」
「マジそれな!イケメンっつかもはや彫刻?キャハハ!!」
「超カルい彫刻だわ〜!」
...嫌な予感。
蓮央も苦い顔をしている。
銀髪で、イケメンで、軽いといえば。
「わははは〜!!」
......そう、彼しかいないのだ。