【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
笑い声のする方を見ると、諒真さんがご機嫌に歩いている。
ブロンド美女達に囲まれ、ご満悦だ。
「Play not?(遊ばない?)」
「Twink!(イケメン!)」
「Try to eat lunch with us!(私たちと一緒にご飯食べましょ!)」
「何言ってるか分かんねぇけどイエス〜!」
そう言ってへラッと笑うと、ブロンド美女達はきゃあきゃあ盛り上がる。
これ、奈緒が見たらヤバイぞ…。
「諒真さん…」
大惨事になる前に止めようと一歩踏み出したとき。
───ゴトッ……
背後で、何かが落ちる音がした。
これは、もしかして...?
物凄い嫌な予感と共に振り返ると。
「…諒真さん?」
可愛らしいワンピースの水着を着た奈緒が、手から飲み物を落として立っていた。
大きな目を、さらに見開いている。