【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
男たちの合間を縫って抜け出そうとすると、1人の男に抱きしめられた。
「ちょっと…!!」
何コイツ!
初対面で抱きしめるとか最悪!!
セクハラ!!
離せ、この痴漢!!
「やべ……抱き心地超いいわ」
「ずりぃぞ!!次は俺!!」
「その次俺な!」
いや、なにその順番制。
殴るよ?
「離してよっ!!」
どうにかして逃げ出そうともがいていると、男が私の首筋に顔をうずめた。
「……マジ可愛い。俺の女にならねぇ?」
その言葉に、ぞわりと鳥肌が立つ。
気持ち悪い!!
「嫌だっ…!!」
「いてっ!?」
反射的に男の脛を蹴り飛ばしてしまった。
そいつは私を砂浜に突き飛ばして蹲る。
涙目になりながら私を睨みつけてきた。
「てめぇ……ふざけんなよっ!!」
やる気?
それなら、こっちだってやってやるんだから!!
殴りかかってくる男に隠れて拳を握り締めたとき。