【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
てくてくと元来た道を歩いていると、蓮央が走ってきた。
「咲誇、奈緒はいたか!?」
「あ、うん……大丈夫そうだよ」
フフッと笑って向こうを指差すと、蓮央も頬を緩めた。
「そうだな…。あとは、歩と真浩か」
あ、その問題が残ってた。
大丈夫かな、あの二人…。
「咲誇ちゃん!」
「え?」
名前を呼ばれて反射的に振り返ると。
「真浩、走るなよ。こぼれるだろ」
「ごめん、歩。
てゆーかこの女たちがジャマなんだよ」
「それは言えてるな」
たくさんの女の子たちに囲まれながら歩いている、赤い髪と緑の髪の2人組がいる。
「……え?歩?真浩?」
私も蓮央もびっくりして立ち尽くす。