【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
chapter3 恋敵
□No,2は【阿吽】
GWが終わって数週間。
梅雨がやってきて、最近雨続きだ。
倉庫もジメジメしている。
「ゔぁー…気持ちわりー!誰か加湿器持って来い!!」
「……先輩、さらに湿気増やしてどうすんすか?除湿器、だろ」
諒真さんも歩もソファーの上で気持ち悪そうにしている。
「この雨、どうにかならないかなぁ……」
雨が止まないと、マンションに帰れない。
すぶ濡れで帰るのも嫌だし。
「もう8時か…咲誇、10時になったら帰るぞ」
「雨が降ってるのに?」
「仕方ねぇだろ。咲誇には俺のパーカー貸してやるから」
「いいよ、大丈夫だし」
「風邪ひかせたくねぇ」
「そんなに軟弱じゃないんで〜」
蓮央に向かってベーッと舌を出して、雨の様子を見ようと倉庫の扉を開ける。