【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「う……蓮央、さん……?」
しばらくすると、仁がかすかに目を開けて目だけを動かす。
どうやら蓮央を探しているみたい。
「蓮央、仁が起きた!蓮央を呼んでるよ」
「あぁ、分かった」
蓮央が仁の横に座ると、仁はガバッと起き上がった。
「蓮央さ…っく……!」
「仁、まだ動くな。傷に触る」
「いえ……そんな時間はないっす……!」
腹を押さえながら、仁は焦ったように言う。
「俺をやった奴は……【阿吽】なんです!」
あうん……?
聞いたことないけど……そいつらも、族?
蓮央を見ると、顎に手を当ててなにやら考え込んでいる。
「【阿吽】…だと?あいつら……」
「まずいな……いつの間にか勢力増してやがる」
圭太も深刻そうな顔だ。