【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
それより気になるのは……
「【阿吽】の総長のことだが」
蓮央が口を開く。
「喧嘩を売っているとしか考えられない」
「俺もそう思う。あいつら、No,1の座を狙ってんじゃないのか?」
「恐らく、な」
私も、そこが気になっていた。
その【阿吽】とやらが仁を狙ったこと。
それはわたし達に喧嘩を売っていることを意味する。
「今はそんな暇ねぇってのに……」
苛立って舌打ちする蓮央。
確かに今は訓練に忙しくてそれどころじゃない。
若沢組との戦いまで、あと5ヶ月しかないのだから。