【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「よぅ……【睡嵐】総長さんと幹部さん」
そう言って開きっぱなしの倉庫の扉の前に立っているのは……
整った顔立ちの、金髪碧眼の男女。
染めている感じはなく、地毛に裸眼という雰囲気だ。
「お前ら……【阿吽】だな?」
私を庇うようにして、蓮央は立ち上がる。
圭太や諒真さん、歩と真浩も警戒したようにこちらに歩いてきた。
「知ってるんだ。……てことは、その男はちゃんと働いてくれたみたいだな」
眠っている仁を一瞥し、男は蓮央に目を向けた。
「へぇ、噂に聞く通りの美青年だな、南蓮央。見ろよ沙奈、お前好みじゃん?」
「え?ふぅ〜ん、どれどれ?」
沙奈と呼ばれた女の方が蓮央に近寄って品定めするように見上げる。
「確かに、あたし好みね!合格!!」
満足げに頷いたその人は視線を私に向ける。
「あれ?女じゃん。……京也、こっちはアンタのタイプじゃない?」
「あー、そうだな。かなり好みだ」
ニヤリと笑う男の視線から逃げるように、蓮央の背後に身を隠した。