【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「つーかさ……」
それを許さないようにそいつは蓮央を押しのけ、私の目の前に立った。
そして私の顎をクイッと持ち上げ……その唇を合わせてきた。
「……ッ!?」
頭が真っ白になる。
驚きのあまり目を見開いていると、顔を離したそいつは蓮央に向かって挑戦的な笑みを浮かべた。
「もう惚れたわ」
「はぁ……!?てめぇ、ふざけんなっ……!」
「キミはこっちー♪」
掴みかかろうとした蓮央は女に無理やりその方を向かされ、抱きつかれている。
「蓮央っ……!!」
「行かせねぇよ?」
ニコッと微笑んだ男はソファーに座り、その上に私を乗せて腰に手を回す。
何、コイツっ……!!
私は男の金髪を掴んで睨みつけた。
「離さないと殺す!!」
「怒った顔もいいじゃん」
「ふざけてないで早く帰って!!」
「……帰りはしねぇけど、こんなことしてる場合じゃねぇよな。おい沙奈」
急に真顔になった男は、女に声をかける。
その女も冷めた顔つきになり、蓮央から離れてこっちに歩いてきた。
「京也、はやく殺っちゃおう?時間の無駄」
「分かってる。どけ、女」
私をソファーの上に突き飛ばし、京也という男も立ち上がった。
なんなのコイツ!
自分からやってきたくせに!!
ムカつく!!