冷たいホットココア
『君の淹れるココアは。
甘くて、なんだか切ない味がします。
私はその味が、とても好きです。
なんかね、飲むと体がポカポカしてきて。
あったかい気持ちになれるんだ。
君の愛情がこもってるからかな?
なんて言ったら、君は否定するよね。
でも、私は。
確かに君の愛情を、感じていました。
普段は、冷たくて。
怖くて。
近寄り難い君だけど。
誰よりも優しいことを、私は知っています。
そして、その優しさを私にくれたことも。
何よりも、こんな私のそばに。
ずっと居てくれたことが、君の何よりの優しさだと、私は思います。
ありがとう。
本当にありがとう。
感謝しきれないくらい、たくさんたくさん思っています。
ちゃんと、君の目を見て言えなくて、ごめんなさい。
たくさんのことを、背をわせてしまってごめんなさい。