SMILE AGEIN −先生と貴方の笑顔−
「英語以外にも高校生として大切なものを教えていけたら、うれしいです。」
そう言った先生。
なんかその一言にさえ
胸がキュンとしてしまった。
櫻井実
さくらい‥みの‥る??
先生の名前を繰り返し
覚えたあたし。
辛い恋だと分かってた。
迷惑な恋だと分かってた。
ケド大好きな気持ちは
止められないものだ。
親友の陽菜にさえ
言えなかったこの気持ち。
だって『先生が好き』
だなんて言ったら、
夢見るんじゃないよ!!
現実みな!
そう言われそうで
怖かった。
先生が通り掛かる姿を
見てはにかんだりするだけで
十分だった。
好きというキモチは
胸の奥押し込めて
二度と出さないそう決めた日でもあった。