SMILE AGEIN −先生と貴方の笑顔−
その日に限って、

陽菜の家に迎えにいくと

熱を出してお休みだと、

陽菜のお母さんがでてきた。




なぜか、泣きたくなって

いつの間にか泣いていた。





こんなに空は青いのに
あたしはこんなに暗い。




あたしの好きなこの道も

今日は淋しくさえ思えた。



そうすると、


「おはよう!!」

そう後ろから聞こえた声。



振り返ると先生だった。







涙をぬぐって


「おはようございます!」

と姉ちゃんに言われたように、
笑顔を見せた。



「元気いいねー!!川本さん♪」


そう先生は言った。



ううん


違う先生。あたし元気じゃない



先生に飛びつきたいくらい

あたしは先生に甘えたい。




辛いんだ‥‥‥‥






「先生も朝から元気ですね!!今日も一日頑張りましょう。」



「そうだね。って、いけない!!僕今日、当番だった!!じゃあまたね(^-^)」



と、お決まりの笑顔を
見せて風みたいに去っていった。



先生はいつもそうだ。


少しあたしに温かい何かを
残していく。

ますます好きだよ先生。






< 45 / 181 >

この作品をシェア

pagetop