SMILE AGEIN −先生と貴方の笑顔−
「兄ちゃんなんで??」
と言うと、
いつも泣き顔を見せない
兄ちゃんが泣き崩れた。
「早紀が‥‥‥早紀が死んだ。」
えっ‥‥‥‥‥‥
あたしは掴んだままきた、
シャーペンを
落とした。
「嘘でしょ??ねえーお兄ちゃん!!嘘でしょー」
そう泣きながら叫んだ。
泣き叫ぶあたしを先生は
そっと抱きしめた。
「川本さん。お兄さんも、辛いんだよ。だから落ち着いて‥」
そう言うと、優しく包んでくれた。
大声で泣くあたしの声は
校舎中に響いていた。