SMILE AGEIN −先生と貴方の笑顔−
霊安室は冷たく、
奥には姉ちゃんが‥‥‥
そっとめくると、
姉ちゃんはにこやかだった。
あの温かい姉ちゃんが
そこにはいた。
今にも
「眞実〜〜泣かないで。」
て、慰めてくれる声が
聞こえてきそうだった。
自然と涙が頬を伝わった。
「姉ちゃん。ありがとう。あたしは姉ちゃんと姉妹でよかった。」
と言いあたしは笑った。
だって泣いちゃだめだもん。
いつも笑顔だよね。
だけど辛いよ。
兄ちゃんも後ろで何も言わず泣いていた。
泣く兄ちゃん初めてみた。
少しだけ兄ちゃんが
いつもより近い存在に思えた。
兄ちゃんも姉ちゃんが
好きだった。今も大好き。
って事がわかったから。