SMILE AGEIN −先生と貴方の笑顔−


このまま時間が止まれば

どれだけ幸せだろう‥‥。


そう思った。

好きな、大好きな人と
いる時間が

こんなにも幸せなんだ。


英語なんか入ってこない。

聞こえない‥‥。


こんなに、近くにいる

先生の声、顔、表情を

あたしは一生懸命に目を見開いて
覚えようとしていた。

先生の手はこんなんなんだ。
顔のここには、ホクロがある。

一つ一つが発見で、

思い出だった。



そうしていると担任が帰ってきた。


「櫻井先生!もしかして英語を??ありがとうございます。」

そうしたら、陽菜も

「うん??朝??」

かなり寝ぼけてる(笑)


「もう遅いからお前らも帰れ!!また教えてやる!」


そんなに遅くまでしてたんだ。

外は真っ暗。

「先生も帰ろうかな♪英語こんなんでよかった??」

「はっ‥‥はい!!すごくわかったです(^-^)また教えて下さい。」

「いいよ♪いつでも(^-^)」

やった〜!!!!!
うれしい♪

英語を教えてもらうより、

先生に会いたい(*゚▽゚*)
だけだけど‥(笑)


「じゃあお先に!」

「さようなら。櫻井先生!」

そう、あたしが言うと

小さく手を振ってくれた。


「眞実〜〜にやけてる(笑)櫻井先生好きなんだあ♪♪」

「違う!!可愛いなあ〜て思っただけ!!陽菜帰るよー」

「やっぱり!!眞実はすぐ赤くなる♪」


照れ隠ししたつもりだったケド、

陽菜にはおみとおしだね。


職員室を出たあたしたちは、

暗い学校を足早に出て、

自転車置き場にいった。

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