SMILE AGEIN −先生と貴方の笑顔−
「分かってる。眞実は進歩したなあ。」
とまるで母さんのような
口調で言う陽菜。
すごく温かかった。
「さあさあ。部員いない間に、部室綺麗にしよー!!」
と、まるでさっきの陽菜は
何だったんだ!!
と思うように、陽菜は部室へいった。
後ろを振り向くと先生
が部員にまじってパス練習を
していた。
いつもの優しい表情とは違う
キリッとした表情の先生。
違った表情の先生も
あたしは大好きだ。
部活にひたむきでこんなにも
熱い先生。
だけどね、先生。
先生の笑顔あたしだけに
見せて。なんてわがまま
言いたいケド言えない。
先生には大切な人がいるから。
だから決めたの。
あたしは先生の1番の生徒になる。
彼女じゃなくって‥‥
先生大好き。
だけど今日からその気持ちは
大切にしまっておきます。
ありがとう。
と、あたしは先生に心で言い
部室へいった。
あたしは涙目になりつつ
青空を見上げた。
深く深呼吸して
空を見上げとびきりの笑顔を
作った。
バイバイ弱虫なあたし。
バイバイ泣き虫なあたし。
今日からあたしは、
強くなり新しい道を進みます。