SMILE AGEIN −先生と貴方の笑顔−


笹川君と約束した日がきた。






体育倉庫の前にあたしは

行こうとしていた。




笹川君からは
「俺少し遅くなるから‥ゴメンな。」

と言われていたケド、

教室や部活にもいられなくなって

来てしまった。

ふと目の前をみると誰かいた。


「えっ‥‥何で先生がいるの?」


櫻井先生がいた。

えっ??全く状況がわからなかった。


「笹川が体育倉庫に来てくれて言ったからかな?川本は?って、川本って呼ぶのまだ恥ずかしいなあ(笑)」



えっ‥‥‥‥笹川君‥

わかった。
笹川君の優しさ

お節介だなあ‥
だけど、
笹川君も‥‥

悩んだだろう。
なんでそんなにかっこよくて
優しいの?
ありがとう。
笹川君はずっとあたしの
憧れの人だよ。

「先生。川本でいいよ(^^)部活と普段全然先生違うよね。もっと普段も部活みたいに厳しい先生にならなきゃあ!」


久しぶりに話したから

少し緊張したなあ。

声が震えたの

あたしでもわかった。



「わかったわかった(^-^)頑張るよ!で、笹川なんだったのかな?先週ここで告白されてただろ?俺聞いちゃった‥‥。」

そういうと、空を見て

辛そうな顔をした‥‥

なんでそんな顔するの?


あたしは、できるだけ明るく、

「盗み聞きずるーい!!」

と、言った。

ケド、先生はまた辛そうな顔をした。



あたしいけない事

言った!?


沈黙が続いた‥‥






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