リア充爆発しろ
7月の雨
「ささのはさーらさらー…」
「うるさいです、歌ってないで仕事しろ」
「こんなの終わる気しない!」
「溜め込むあなたが悪いんです」
7月7日、22時。
本来は17時が定時なのにも関わらず、営業部の灯しかついていないオフィスに忍ちゃんと残業中。
忍ちゃんはパソコンを睨みつけながら目にも留まらぬ速さでキーボードを叩く。
適当に叩いてるだけじゃないのかと疑ったけれど、ちゃんと文章が作成されてた。当たり前か。
「契約とるとこうなるから嫌なんだよね」
「贅沢な悩みですね。世のサラリーマンに刺されますよ」
僕も忍ちゃんを見習って文書を作成。
ちなみにこれは全て僕の仕事であって、忍ちゃんは本来帰っても構わない。
でも一人でこなすには無理がある仕事量に、忍ちゃんは会社の為だと言いながら残って手伝ってくれている。
こんな有能な後輩ができて本当に嬉しい。