青空に、思いを
青空に、思いを

性格

 人にはそれぞれ性格があって、人は性格で判断される。



 明るい性格、暗い性格。わがままな性格、気弱な性格。



 性格があるから、「あの子はすごい明るくて話しやすい!」とか「あの子って暗いよね・・・。オタクってかんじで関わりたくないな」って思う。




 でも私は、性格は変われると思う。



 何かがきっかけで、きつい性格から優しくなったり。


 逆に、優しい性格からきつい性格になって、人を信じられなくなったり。



 ・・・こう思うのは私だけかな? 

 

 でも、いつかは出会える。私と、同じ思いの人が。


 会えるって思ってるから・・・。








 キーンコーンカーンコーン・・・。


 高校に入学してから1か月がたった。


 
 高校生になった私、佐藤あみはいつも通り教室の隅の方でただ1人、小説を読んでいる。



 私は、友達なんていない。



 話しかけてくる子もいない。私の目はつり目だし、みんなからしては「あの子、なんか怒ってない?」っていうふうに見られてる。



 髪型は高い位置でのポニーテール。髪はお尻につきそうなぐらいまであるから、結ばないと邪魔くさい。



 え、そんなに長いなら髪を切れって?いやだ、切りに行くのもめんどくさい。




 家ではお父さんとお母さんは毎日喧嘩。リビングから聞こえててくる声にもううんざり。




 私がこんなツンツンした性格になったのもきっと両親のせい。



 家でお母さんは、「あみ、勉強はしてるの?」しか言われなくてイライラ。そして、お父さんが、「そんなに勉強を気にしなくてもいいじゃないか!」と私に味方する。そこから両親の喧嘩が始まるんだ・・・。




 

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