青空に、思いを
そこには、少し横たわっているお母さんと、怖い顔をしたお父さんがいた。



 お母さんの横には転がったイスがある。



 もしかしてあれで、お母さんを・・・?




「あみはきっと自分なりに生きたいはずだ。だから・・・」



 お父さんが言いかけた時、私と目があった。



「お父さん、何話してるの?」



「・・・・・・」




 お父さんは黙ったままだった。




 気まずい空気が流れたけど、お母さんによってそれは破られた。




「あみ、向こうに行ってなさい。このことについてはいつかはな・・・」




「それお父さんにやられたの?そのイス・・・」




 私はお母さんの言葉をさえぎって言った。




 なんでお父さんがこんなことをしたのかが知りたかった。




 お父さんはいつも優しかった。   



 少し厳しいところもあったけど、私はお父さんが好きだった。



 でも、今は・・・。




「お父さんがそんなことするなんてありえない!!私、もう嫌だ!こんな、毎日喧嘩して、嫌な雰囲気が流れて・・・みんなで普通に暮らそうよ・・・」




 これが、今まで私が思ってきたこと。本当の気持ち。



 
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