青空に、思いを
授業開始のチャイムが鳴りチャイムが鳴り、私は授業の準備をした。


 授業中でも私は時々、こっそり小説を読んでいる。




 小説って、読みだすと止まらない。小説の中の主人公を自分とあてはめて読むと、すごい胸がドキドキするんだ。



 しばらく読み進めると、机の上にメモがのっていた。



 見てみると、『先生に怒られるよ?』と男子の文字で書かれていた。



 ・・・またか。小説を読んでいるといつもこのメモが机の上に置いてあるんだ。



 書いた人は左隣の席の、甲斐 葵。




 この男子は周りから、不思議な男子と呼ばれている。




 なんでかって?それは、女っぽいから。



 名前は女子みたいに、葵だし。



 自分のことを俺じゃなくて僕という。



 髪は女子のショートカットよりも長いし、少しはねている。しかも、制服に髪の毛ついてるし。



 性格は抜群に良くて、結構モテるタイプだ。



 



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