青空に、思いを
葵の好き、修哉の好き
お父さんとお母さんが喧嘩した日から1か月がたち、6月になった。
あれから家族3人で話すことが多くなった。
喧嘩の数も減っていき、私たちに笑顔が戻ったのだ。
学校生活では、あゆみ、葵と楽しく過ごしていた。
テストでは3人の中で誰が1番頭がいいかって競い合った時もあった。
まあ、私が1番成績が悪かったんだけど。
1番良かったのが葵だ。
このテストで初めて葵が頭のいいことを知った。
なぜかって、葵は学年30位以内に入ってるし。
なんでこんな頭がいいのか教えてもらいたかった。
あゆみはというと、40位くらいだった。
これから2人に勉強を教えてもらおう、とそのときそう思った。