青空に、思いを
教室に先生が入ってきて1学期最後のHR。
いろんなプリントとか宿題とか配られて、1学期は終わった。
私は葵とあゆみと帰るために、2人のところへ向かった。
「2人とも、一緒に帰ろ!」
元気に言った私だったけど、葵はそれを断った。
「ごめん、佐藤さん。僕と佐藤さんの2人で話したいことあるんだけどいいかな?あゆみには申し訳ないけど、1人で帰ってもらうように言ったから」
2人で話したいことってなんだろう?
それに、あゆみだけ1人で帰るのはかわいそうだと思うんだけどな。
「それって、あゆみは話には入れないってことだよね?あゆみも入れて3人で・・・」
「ダメだよ」
私が言いかけた言葉は葵によって遮られた。
どうしてあゆみだけなのかな、と思ったときある予感が頭をよぎった。
もしかして・・・。
「・・・もしかして、私の悪口、とか?」
あゆみは私の代わりに答えた。