青空に、思いを


 教室に先生が入ってきて1学期最後のHR。



 いろんなプリントとか宿題とか配られて、1学期は終わった。



 私は葵とあゆみと帰るために、2人のところへ向かった。




「2人とも、一緒に帰ろ!」



 元気に言った私だったけど、葵はそれを断った。



「ごめん、佐藤さん。僕と佐藤さんの2人で話したいことあるんだけどいいかな?あゆみには申し訳ないけど、1人で帰ってもらうように言ったから」



 2人で話したいことってなんだろう?



 それに、あゆみだけ1人で帰るのはかわいそうだと思うんだけどな。



「それって、あゆみは話には入れないってことだよね?あゆみも入れて3人で・・・」



「ダメだよ」



 私が言いかけた言葉は葵によって遮られた。



 どうしてあゆみだけなのかな、と思ったときある予感が頭をよぎった。



 もしかして・・・。



「・・・もしかして、私の悪口、とか?」



 あゆみは私の代わりに答えた。



 







< 32 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop