映画
心のなかを自分ばっかりぶちまけてしまいます。
でも、話している間に彼の腕の力が緩まなかったから、
だから、不思議だけど安心して、話せたのかな…と、思います。
話終わって、私の呼吸が落ち着いたと分かったのか、悠里くんは私の身体を悠里くんの方に向けました。
そして、顎に手を添えて、優しく上に………
ん?
上、に?
あ、だ、駄目!駄目です!
今、本当に顔が、大変なことになってて…!!
必死で止めても、顔を下に背けようとしても、全然聞いてくれません。
もう恥ずかしくて、死にそうです。
こんな顔が、大好きな悠里くんに見られてる……?
そう思うと、本当に本当に苦しくて、
自分でも嫌な顔だと…決して可愛い顔ではない顔を……
醜くなったこの顔を……見られてる?
絶対、嫌いになる
絶対、引く。
嫌われたくないのに…
私の一番可愛い顔を見てほしいのに…!
もうやるせなくて情けなくてまた涙が出てきます。
あ…また、泣かせちゃった…か…
ごめん、でも、さっき言ってくれたことすごく嬉しかった…
あの…両想い…ってことで、いいの?
確かめるように聞かれて恥ずかしかったんですけど…
顎から手が離されたので、下を向きながらこく…と頷きました。
すると、いきなり手を引っ張られて視界いっぱいに悠里くんが広がります。