愛しの彼女…愛しの彼…
こんなメッセージを、オレ渡辺洸平に送ってきたのは相川詩織さん。
彼女は、おれの勤めている職場の1年先輩で、隣のデスクでパソコンをたたいていた。
どストライク・・・
いわゆる一目惚れ。
オレって、自分が言うのもなんだけど、結構学生時分からモテていて、女に不自由したことはなかった。
でも、自分から行くことはなく、たいがい向こうからのアプローチだったんだ。
ある程度の見た目と性格で返事をする。
でも、オレがいい加減な付き合い方をするから、結局は振られて・・
てか、振ってたのかな・・・
よくわかんないや。
今まで、自分から声をかけた好みの女はそういなかった。
いつもつるんでた悪友は、"おまえって得なのか損してるのかよくわからん・・"なんていって笑ってたけど。
その一目惚れの彼女にやっと声をかけることができて、やっとデートの約束にとりつけたのに、こんな連絡が入って・・・
オレは焦っていた・・・