守られるのは卒業よ!
ハリッシュとマリカは陸路でリオレバの国境付近まできていた。
「ハリィの移動魔法ってすごいのね。
街をまるで飛び越えて移動するって・・・自分が巨人になった気がするわ。」
「俺を尊敬したくなったか?」
「うんうん。すごい!」
「(なんか調子が狂うっていうか・・・へらずグチばっかきいてるかと思えば、素直でかわいいんだよなぁ。
このまま、いい感じで付き合っていけるなら、ナギンに真剣に娘さんを嫁さんにくださいって頼んでみようかな。)
もうすぐ、ナギンの療養してる別荘がある。
ラストスパート!いくぞ。」
「うん。」
そして、ナギンと身の回りの世話をしている使用人たちが暮らしている別荘にたどり着いたが・・・。
「おかしいな、誰か必ず出てくるのに・・・まさか、何者かに襲われた?」
「うそっ・・・ハリィ、私を小さくしてくれない?
中の様子を見てきたいの。」
「それは俺も今思ったさ。でも敵さんも魔法が得意だったらどうする?
そんな手はもうわかりきってるぞ。
しかもナギンの邸でこの静まりかえり方は普通じゃない。
小さくなるだけじゃ、だめだ。
そうだな・・・よし!」
ハリッシュは中庭の桶の水の中にナギンの邸の部屋1つ1つを投影していった。
「部屋の中がわかるのね。
どういう仕掛けなの?」
「さっき、邸の上を飛んでいたカラスに魔法をかけた。
彼の目が見た画像が桶の中に映ってる。」
「なるほど・・・あれ?
あれは、ナギンじゃないの?」
「動いてるな・・・使用人は殺されてる。
ナギンは使用人のための物置きの中だ。
けがをしながらも隠れたんだ。
君はここで待っていなさい。
俺がナギンを救い出してくるから。」
「私も行くわ。」
「だめだ!もしカラスの目の届かないところに敵がいても、俺がナギンを背負っていたら君まで救えない。
だから、ここにいなさい。
で、もしも俺も・・・ここで倒されるようなビジョンが出たら、すぐに領主様を呼び出せ。
いいね。できるな。」
「できないっていっても行くんでしょ。
わかったわ。ここで待ってるから早く行って。」
「うん、お互いがんばろうな。
じゃ、行ってくる!」
マリカはハリッシュを待ちながら、ずっと桶の水を眺めていた。
少しでも不審なことが起これば、スウェルに助けを求めなくては・・・。
2日前にスウェルに魔法で手紙を送ったとき、スウェルはマリカの身の回りで起こったことをすべて知っていて、マリカは驚いた。
スウェルは仕事の合間にハリッシュと同じような方法で、私の動きを監視しているらしいのだ。
そして最後にスウェルにこう言われた。
「携帯でメールをくれたら連絡できるから!」
「あっ・・・・!」
マリカは魔法を習得するのに必死で、連絡方法に文明の利器を使うということをすっかり忘れてしまっていた。
「ハリィの移動魔法ってすごいのね。
街をまるで飛び越えて移動するって・・・自分が巨人になった気がするわ。」
「俺を尊敬したくなったか?」
「うんうん。すごい!」
「(なんか調子が狂うっていうか・・・へらずグチばっかきいてるかと思えば、素直でかわいいんだよなぁ。
このまま、いい感じで付き合っていけるなら、ナギンに真剣に娘さんを嫁さんにくださいって頼んでみようかな。)
もうすぐ、ナギンの療養してる別荘がある。
ラストスパート!いくぞ。」
「うん。」
そして、ナギンと身の回りの世話をしている使用人たちが暮らしている別荘にたどり着いたが・・・。
「おかしいな、誰か必ず出てくるのに・・・まさか、何者かに襲われた?」
「うそっ・・・ハリィ、私を小さくしてくれない?
中の様子を見てきたいの。」
「それは俺も今思ったさ。でも敵さんも魔法が得意だったらどうする?
そんな手はもうわかりきってるぞ。
しかもナギンの邸でこの静まりかえり方は普通じゃない。
小さくなるだけじゃ、だめだ。
そうだな・・・よし!」
ハリッシュは中庭の桶の水の中にナギンの邸の部屋1つ1つを投影していった。
「部屋の中がわかるのね。
どういう仕掛けなの?」
「さっき、邸の上を飛んでいたカラスに魔法をかけた。
彼の目が見た画像が桶の中に映ってる。」
「なるほど・・・あれ?
あれは、ナギンじゃないの?」
「動いてるな・・・使用人は殺されてる。
ナギンは使用人のための物置きの中だ。
けがをしながらも隠れたんだ。
君はここで待っていなさい。
俺がナギンを救い出してくるから。」
「私も行くわ。」
「だめだ!もしカラスの目の届かないところに敵がいても、俺がナギンを背負っていたら君まで救えない。
だから、ここにいなさい。
で、もしも俺も・・・ここで倒されるようなビジョンが出たら、すぐに領主様を呼び出せ。
いいね。できるな。」
「できないっていっても行くんでしょ。
わかったわ。ここで待ってるから早く行って。」
「うん、お互いがんばろうな。
じゃ、行ってくる!」
マリカはハリッシュを待ちながら、ずっと桶の水を眺めていた。
少しでも不審なことが起これば、スウェルに助けを求めなくては・・・。
2日前にスウェルに魔法で手紙を送ったとき、スウェルはマリカの身の回りで起こったことをすべて知っていて、マリカは驚いた。
スウェルは仕事の合間にハリッシュと同じような方法で、私の動きを監視しているらしいのだ。
そして最後にスウェルにこう言われた。
「携帯でメールをくれたら連絡できるから!」
「あっ・・・・!」
マリカは魔法を習得するのに必死で、連絡方法に文明の利器を使うということをすっかり忘れてしまっていた。