守られるのは卒業よ!
真っ赤な顔をして額に汗をかいているハリッシュを見て、マリカはクスクス笑った。
「ハリィでもそんな顔することがあるんだぁ。」
「なっ!ひどいこと言うなぁ。
俺だって自分が女性を抱くイメージなんて見せられたらさぁ・・・そりゃ・・・(まさかマリカの裸に興奮したなんて言えないしなぁ。)」
「で、こんなのでいいの?」
「うん、合格だな。
じゃ、次だ。移動魔法。
自分がピンチな時、または知り合いがピンチでかけつけるときに有効な魔法をね。
以前、手紙を送るっていうのをやったよね。
あれは基本は余裕があるときに使うものなんだ。
電子メールがわりといってもいいね。
今日は余裕がないとき・・・うん、この前スウェルが王宮の魔導士にやってもらったアレね。
我々のピンチに呼び戻してくれた。
あれはけっこう高等魔法なんだ。
我々の姿もわからない人たちが写真をもとにイメージしてくれて、やってくれたんだからね。」
「それはすごい!!」
「そこまで高度なことはできないけど、まず勝手のよくわかっている自分をとばしてみよう。
まずは自分の姿をイメージして、それから俺の家の玄関前を思い出してみて。
玄関前のイメージがしっかりと浮かんだところでGO!だ。」
「はい、やってみます。
自分の姿・・・玄関前は・・・白い門、大きなバラ、黒いポスト・・・ちょっとのびてる草がチラホラ・・・。
で・・・えいっ!」
パッ!!!
「やぁ、1発合格だ。おめでとう。」
「おぉぉ!すごい、できたわ。」
「まぁ、自分だけでこれだけ近距離だと簡単だね。」
「もしかして長距離になると難しいの?」
「うん、そうだね。
いつもは、俺が魔法でこちらに来れるようにサポートしてるから通えるといってもいい。
君ひとりだと・・・うーん・・・今はきついかな。」
「そんなことないわ。
ちゃんとイメージするから、できる!できるわよ!
そうだ、私の部屋へ帰るわ。
自分で帰れたら成功でしょ?」
「いや、でもねぇ・・・もし、とんでもないところに着いてしまったら・・・俺の立場がねぇ。」
「大丈夫よ、それに失敗は何でもつきものじゃない。
そんなことでうだうだと文句つけるヤツなんて、心根がせこくって小さいのよ。」
「君がそこまでいうなら、やってみようか。
俺も君がナギン先生の娘だということに賭けてみるよ。
そのかわり、ちゃんと俺のアドバイスどおりにイメージすること。
余計なことを考えちゃだめだ。いいね。」
「わかったわ。」
「じゃ、さっきと同じ、自分の姿、そして自分の部屋のイメージをしっかりしてからGOサインを出すように。」
「今の私。・・・そして私の部屋・・・私の部屋のベッド、そして・・・お人形たち・・・そして・・・お兄様たち。やだ・・・鮮明に思い出したら泣けてきちゃう。
やだ・・・悲しいよ。だめっ!えぃっ!」
「いかん!マリカ、余計なことを考えたね。
どこにいった?捜さなくては・・・これは・・・大変だ。
領主様に相談しなきゃいけなくなったな。」
「ハリィでもそんな顔することがあるんだぁ。」
「なっ!ひどいこと言うなぁ。
俺だって自分が女性を抱くイメージなんて見せられたらさぁ・・・そりゃ・・・(まさかマリカの裸に興奮したなんて言えないしなぁ。)」
「で、こんなのでいいの?」
「うん、合格だな。
じゃ、次だ。移動魔法。
自分がピンチな時、または知り合いがピンチでかけつけるときに有効な魔法をね。
以前、手紙を送るっていうのをやったよね。
あれは基本は余裕があるときに使うものなんだ。
電子メールがわりといってもいいね。
今日は余裕がないとき・・・うん、この前スウェルが王宮の魔導士にやってもらったアレね。
我々のピンチに呼び戻してくれた。
あれはけっこう高等魔法なんだ。
我々の姿もわからない人たちが写真をもとにイメージしてくれて、やってくれたんだからね。」
「それはすごい!!」
「そこまで高度なことはできないけど、まず勝手のよくわかっている自分をとばしてみよう。
まずは自分の姿をイメージして、それから俺の家の玄関前を思い出してみて。
玄関前のイメージがしっかりと浮かんだところでGO!だ。」
「はい、やってみます。
自分の姿・・・玄関前は・・・白い門、大きなバラ、黒いポスト・・・ちょっとのびてる草がチラホラ・・・。
で・・・えいっ!」
パッ!!!
「やぁ、1発合格だ。おめでとう。」
「おぉぉ!すごい、できたわ。」
「まぁ、自分だけでこれだけ近距離だと簡単だね。」
「もしかして長距離になると難しいの?」
「うん、そうだね。
いつもは、俺が魔法でこちらに来れるようにサポートしてるから通えるといってもいい。
君ひとりだと・・・うーん・・・今はきついかな。」
「そんなことないわ。
ちゃんとイメージするから、できる!できるわよ!
そうだ、私の部屋へ帰るわ。
自分で帰れたら成功でしょ?」
「いや、でもねぇ・・・もし、とんでもないところに着いてしまったら・・・俺の立場がねぇ。」
「大丈夫よ、それに失敗は何でもつきものじゃない。
そんなことでうだうだと文句つけるヤツなんて、心根がせこくって小さいのよ。」
「君がそこまでいうなら、やってみようか。
俺も君がナギン先生の娘だということに賭けてみるよ。
そのかわり、ちゃんと俺のアドバイスどおりにイメージすること。
余計なことを考えちゃだめだ。いいね。」
「わかったわ。」
「じゃ、さっきと同じ、自分の姿、そして自分の部屋のイメージをしっかりしてからGOサインを出すように。」
「今の私。・・・そして私の部屋・・・私の部屋のベッド、そして・・・お人形たち・・・そして・・・お兄様たち。やだ・・・鮮明に思い出したら泣けてきちゃう。
やだ・・・悲しいよ。だめっ!えぃっ!」
「いかん!マリカ、余計なことを考えたね。
どこにいった?捜さなくては・・・これは・・・大変だ。
領主様に相談しなきゃいけなくなったな。」