守られるのは卒業よ!
シュウカウリの法律では18歳を超えると一般社会人に扱われている。
マリカも18歳で学生生活を終えると、本格的に薬草取りや医療の方面に興味を持ちはじめた。
しかし、情勢が戦争に傾きはじめ、とうとうリオレバ国民の怒りが爆発した形でシュウカウリの政治家たちのいい加減な応対が浮き彫りになった。
初めは侵攻してきたリオレバは敵視されたが、事情がわかってくるにしたがってシュウカウリの国民たちは自分たちの利益ばかりを追求してきた政治家が自分たちの身の安全だけを考えて、亡命していく姿に憤りを感じていた。
マリカもそんな国民感情がわかっているだけに、リオレバからの王侯貴族、領主、保安官などに抵抗はしなかった。
反抗していた国民の中にけが人が出た場合に、マリカは手当することを優先してきたが、治安が悪くなってきて親代わりになったライダルにも自由に外に出てはいけないと説得されて行動を制限されていた。
「リオレバ王立病院には研究室もあるので、指導の傍らでいいので、医療について勉強してみてはいかがかと思うんですよ。」
「わ、私がこちらで勉強させていただけるんですか?」
「ええ、もちろんこちらが依頼して来ていただくのですから、お金は心配なさらないでください。
ただ、お給料はこういう情勢ですので、高給というわけにはいきませんがね。ははは。」
「やらせてください!
私は自己流だったり、父の研究を少し分けてもらったりはしていますが、医療の基礎や手動の手術なんてぜんぜん知らないのです。
それとも、魔法が使えないとだめですか?」
「いいえ。ここはもともとシュウカウリの国民が多いところ。
手術も魔法は一切なしが多いですよ。
だからこそ、早い回復のために魔法も使いたいと思っているのです。
いい融合こそがいい結果を導くのではないかと私は思っています。」
「すばらしいです。
いつまでもいがみあっていてはいけませんよね。
それに、オーレアからも聞きましたが、病院に来たくても来れない人たちが病気やけがで苦しんでいるそうですし、これから化け物たちがシュウカウリを狙って集まってきたら、魔導士は駆り出されてしまう。
化け物退治できるメンバーや医療チームを選出しなきゃいけないらしいんですけど・・・そうなったらまた病院が手薄になってしまいます。」
「オーレアとおっしゃいましたか?オーレン・レイ・オーナ様のことですか?」
「は、はい。私には本名はオーレア・レドラスだと自己紹介してくれたので・・・。」
「そ、そうだったんですか。
大臣の紹介なら、ほんとによかった。
こちらもとてもありがたい・・・よかった。」
「あの・・・大臣って?」
「オーレン魔術大臣そして医療監督官でもあらせられます。
この病院の理事長もオーレン様ですよ。」
「うそ・・・えっ・・・マジ?だって若いのに。」
「若さを超越した天才を優遇するのもリオレバの方針です。
適材適所、能力を持った者を育て、採用することによって王族の皆様は国を支えてこられたのです。」
(うわぁ・・・マジ?オーレアって・・・何も言ってくれなかったわ。)
「オーレアと呼んでいいお方は国王様と皇太子ご夫妻だけかと思っていたのですが、あなたも特別な方のようですね。」
「そ、そうなんですか?」
「知らなかったのですか?オーレン様は優秀な方ですが、いい女性に巡り合えないお方でね、若いときに夢中になられた女性も彼の財産関係だけが気に入っておられて、おつらい目にあわれたときいています。
そのうえ、彼の身を案じた一番の親友を殺されてしまったというのが・・・。」
「親友を殺された?」
マリカも18歳で学生生活を終えると、本格的に薬草取りや医療の方面に興味を持ちはじめた。
しかし、情勢が戦争に傾きはじめ、とうとうリオレバ国民の怒りが爆発した形でシュウカウリの政治家たちのいい加減な応対が浮き彫りになった。
初めは侵攻してきたリオレバは敵視されたが、事情がわかってくるにしたがってシュウカウリの国民たちは自分たちの利益ばかりを追求してきた政治家が自分たちの身の安全だけを考えて、亡命していく姿に憤りを感じていた。
マリカもそんな国民感情がわかっているだけに、リオレバからの王侯貴族、領主、保安官などに抵抗はしなかった。
反抗していた国民の中にけが人が出た場合に、マリカは手当することを優先してきたが、治安が悪くなってきて親代わりになったライダルにも自由に外に出てはいけないと説得されて行動を制限されていた。
「リオレバ王立病院には研究室もあるので、指導の傍らでいいので、医療について勉強してみてはいかがかと思うんですよ。」
「わ、私がこちらで勉強させていただけるんですか?」
「ええ、もちろんこちらが依頼して来ていただくのですから、お金は心配なさらないでください。
ただ、お給料はこういう情勢ですので、高給というわけにはいきませんがね。ははは。」
「やらせてください!
私は自己流だったり、父の研究を少し分けてもらったりはしていますが、医療の基礎や手動の手術なんてぜんぜん知らないのです。
それとも、魔法が使えないとだめですか?」
「いいえ。ここはもともとシュウカウリの国民が多いところ。
手術も魔法は一切なしが多いですよ。
だからこそ、早い回復のために魔法も使いたいと思っているのです。
いい融合こそがいい結果を導くのではないかと私は思っています。」
「すばらしいです。
いつまでもいがみあっていてはいけませんよね。
それに、オーレアからも聞きましたが、病院に来たくても来れない人たちが病気やけがで苦しんでいるそうですし、これから化け物たちがシュウカウリを狙って集まってきたら、魔導士は駆り出されてしまう。
化け物退治できるメンバーや医療チームを選出しなきゃいけないらしいんですけど・・・そうなったらまた病院が手薄になってしまいます。」
「オーレアとおっしゃいましたか?オーレン・レイ・オーナ様のことですか?」
「は、はい。私には本名はオーレア・レドラスだと自己紹介してくれたので・・・。」
「そ、そうだったんですか。
大臣の紹介なら、ほんとによかった。
こちらもとてもありがたい・・・よかった。」
「あの・・・大臣って?」
「オーレン魔術大臣そして医療監督官でもあらせられます。
この病院の理事長もオーレン様ですよ。」
「うそ・・・えっ・・・マジ?だって若いのに。」
「若さを超越した天才を優遇するのもリオレバの方針です。
適材適所、能力を持った者を育て、採用することによって王族の皆様は国を支えてこられたのです。」
(うわぁ・・・マジ?オーレアって・・・何も言ってくれなかったわ。)
「オーレアと呼んでいいお方は国王様と皇太子ご夫妻だけかと思っていたのですが、あなたも特別な方のようですね。」
「そ、そうなんですか?」
「知らなかったのですか?オーレン様は優秀な方ですが、いい女性に巡り合えないお方でね、若いときに夢中になられた女性も彼の財産関係だけが気に入っておられて、おつらい目にあわれたときいています。
そのうえ、彼の身を案じた一番の親友を殺されてしまったというのが・・・。」
「親友を殺された?」