守られるのは卒業よ!
しばらくして、スウェルとカナビスが邸を訪れた。
「あれ?どうして・・・。スウェル・・・怒って帰ったんじゃ?」
「すまない、オーレンがこういう事情を教えてくれなかったから、突然君と会えなくなってしまうのかと思ってちょっと・・・取り乱してしまって。すまない。」
「まぁ、オーレン殿は前から人を驚かせることはよくあったから、私は種明かしをみて感心してしまいましたけどね。」
「私もびっくりよ。
もう、王宮に行けば家には帰れない。ハリィやライダルにも会えないと思ってたわ。
急すぎるのが悲しかったけど、私の使命を果たさなきゃって自分に言い聞かせたくらい・・・。
もう、オーレア、どうしてここに住むって教えてくれなかったの?」
「そんなことを最初に言えば、僕が君のストーカーだと思われてしまうだろう?
それに、僕は君に恨まれたくはなかった。
何でもすぐに・・・っていうのは難しかったけれど1日あればこのとおりね。」
「ありがとう。あっ、そうだ・・・オーレア、左腕を出して。
いい薬草があるの。
これを使えばやけどの痛みは消えるわ。
それと皮膚の痛んだところもかなりきれいになるはずよ。」
「おぉ!それはすばらしい。
じゃ、早速頼むよ。
ハリィのところにも顔を出したいんだろう?
治療のあとですぐに連れていってあげるよ。」
「わかったわ。
じゃ、薬の準備をするから、道具だけ魔法でそろえて並べてくれる?」
「お安い御用さ。ドクターマリカ。」
オーレアに道具をそろえてもらうと、マリカは黒い葉をオーレアのやけどの痕にぐるぐるとまきつけ、そこに消毒液で接着するように水分をふくませ、空気にふれないようにした。
そして巻いた部分に回復魔法をかけはじめる。
「僕も魔法使いだからいうが、回復魔法で痛みを消すことができても、どうしても傷がひきつれて表面は移植手術しかないと言われたのだが・・・。」
「う~ん・・・確かに最悪はそうだと思う。
でも、この薬草はけっこう特製なのよ。
ある山のふもとの村で少しだけ栽培してるものなの。
その土でないとできない特徴があるのよ。
これを使えば・・・きっと傷口は元通りまではどうかわからないけれど、ひきつったりしないはずよ。」
「そうか・・・だったらうれしいんだけどな。
で、何分くらい魔法をかけるんだ?」
「あと5分くらい。」
「ちょ・・・君は最高どのくらいの魔法を使うんだ?
本来魔法は一瞬の出来事だろ。
同じ作業を15分も使い続ければ、男でも・・・疲れ果てて・・・もういい、やめるんだ。
僕の腕など痛みが散ればいいから、君に何かあったら困る。
もう、やめろ!」
「だめ、ここまでがんばったんだから、やらなきゃ!」
「でも・・・君が。」
「マリカが大丈夫だといってるんだ!信じろ、オーレン」
「スウェル?君は何を・・・」
「マリカは俺と剣を振り回して払って払って、それでも倒れなかった強い足腰をしてるぞ。
もっとマリカを信じてやれ!」
「スウェル・・・君は。
わかった。マリカ、君の信じるように頼む。
僕は君を信じて、待つよ。」
「あれ?どうして・・・。スウェル・・・怒って帰ったんじゃ?」
「すまない、オーレンがこういう事情を教えてくれなかったから、突然君と会えなくなってしまうのかと思ってちょっと・・・取り乱してしまって。すまない。」
「まぁ、オーレン殿は前から人を驚かせることはよくあったから、私は種明かしをみて感心してしまいましたけどね。」
「私もびっくりよ。
もう、王宮に行けば家には帰れない。ハリィやライダルにも会えないと思ってたわ。
急すぎるのが悲しかったけど、私の使命を果たさなきゃって自分に言い聞かせたくらい・・・。
もう、オーレア、どうしてここに住むって教えてくれなかったの?」
「そんなことを最初に言えば、僕が君のストーカーだと思われてしまうだろう?
それに、僕は君に恨まれたくはなかった。
何でもすぐに・・・っていうのは難しかったけれど1日あればこのとおりね。」
「ありがとう。あっ、そうだ・・・オーレア、左腕を出して。
いい薬草があるの。
これを使えばやけどの痛みは消えるわ。
それと皮膚の痛んだところもかなりきれいになるはずよ。」
「おぉ!それはすばらしい。
じゃ、早速頼むよ。
ハリィのところにも顔を出したいんだろう?
治療のあとですぐに連れていってあげるよ。」
「わかったわ。
じゃ、薬の準備をするから、道具だけ魔法でそろえて並べてくれる?」
「お安い御用さ。ドクターマリカ。」
オーレアに道具をそろえてもらうと、マリカは黒い葉をオーレアのやけどの痕にぐるぐるとまきつけ、そこに消毒液で接着するように水分をふくませ、空気にふれないようにした。
そして巻いた部分に回復魔法をかけはじめる。
「僕も魔法使いだからいうが、回復魔法で痛みを消すことができても、どうしても傷がひきつれて表面は移植手術しかないと言われたのだが・・・。」
「う~ん・・・確かに最悪はそうだと思う。
でも、この薬草はけっこう特製なのよ。
ある山のふもとの村で少しだけ栽培してるものなの。
その土でないとできない特徴があるのよ。
これを使えば・・・きっと傷口は元通りまではどうかわからないけれど、ひきつったりしないはずよ。」
「そうか・・・だったらうれしいんだけどな。
で、何分くらい魔法をかけるんだ?」
「あと5分くらい。」
「ちょ・・・君は最高どのくらいの魔法を使うんだ?
本来魔法は一瞬の出来事だろ。
同じ作業を15分も使い続ければ、男でも・・・疲れ果てて・・・もういい、やめるんだ。
僕の腕など痛みが散ればいいから、君に何かあったら困る。
もう、やめろ!」
「だめ、ここまでがんばったんだから、やらなきゃ!」
「でも・・・君が。」
「マリカが大丈夫だといってるんだ!信じろ、オーレン」
「スウェル?君は何を・・・」
「マリカは俺と剣を振り回して払って払って、それでも倒れなかった強い足腰をしてるぞ。
もっとマリカを信じてやれ!」
「スウェル・・・君は。
わかった。マリカ、君の信じるように頼む。
僕は君を信じて、待つよ。」