守られるのは卒業よ!
夜になってマリカは王宮から仕事を終えて帰ってきた。
「お疲れ!マリカ、もうきいてると思うけど、もうすぐ病院の前でパーティーがある。
出てくれるよな。」
「ええ、そのつもりですけど・・・。」
「あのさ、君はスウェルと踊りたいよな。」
「私はべつに・・・参加するだけで、それなりに楽しめればいいと思ってるだけなので、スウェルと踊らなくてもいいんです。
きっと、踊りたい女性はたくさんおられると思うし・・・。
私の身分ではスウェルに申し訳ないですから。」
「そのことなんだけど、パーティーまでに間に合えばいいんだが、マリカは僕の娘になるのは嫌かな?」
「はぁ?オーレア・・・の娘ですってぇ?
だって・・・解毒するまであなたは私を恋人だって言ってたのに。」
「確かに、以前の僕なら君を恋人として連れまわっていたと思う。
だが、このとおり、いい歳の親父だ。
人間というのはみんな平等に老いていくものだ。
毒や、モンスターのたたりがあったとしても、相応に生きていくべきなんだ。
そして・・・戦争に負けたから奴隷っていうシステムもあってはならない。
好きな人にはたとえ報われなくても、気持ちは正直いうべきだ。
で、娘になってくれないかな。」
「私が天才魔導士の娘・・・でも、そんなことをしたら・・・オーレアが大臣として王宮を束ねる人としてはずかしい思いをするのではないですか?」
「大丈夫だよ、もうけっこうはずかしい話題で有名人になってるから。あはは。
で、いいかな。僕の娘になってくれること。」
「は、はいっ。
でも、私はお父様とかパパなんて呼びませんから。
オーレアはすてきな最初の恋人です。」
「マリカ・・・ありがとう。
やっぱり、マリカは妻になってくれるかなぁ。」
「えっ!!」
「嘘だって。あはははは。
出陣するのも近いし、僕はマリカの気持ちを大切にしたいんだ。
スウェルだって、君を恋人として触れ合って、みんなに紹介したいはずだ。
いいね。」
「はい、私オーレアに命を助けてもらって、私を養女にしてもらえるなんて、感謝しきれないです。
ありがとうございます。」
「いや、お礼をいうのは僕の方だよ。
不自由な手を治してもらって、毒まで解毒に成功して命も助けてくれた。
病院にいた患者たちが君にどんなに幸せになってほしいか。
助けられた人はたくさんいるからね。」
「でも、私は・・・あなたの望みをかなえてあげられませんでした。
母のこと・・・そして王妃様のこと。」
「あれ、なんか僕の恋愛歴がバレバレなんだ・・・。まいったなぁ。」
「あなたほどのすてきな人が、相手に恵まれなかったのは本当に残念でした。
だから、私・・・オーレアの若さが毒と関係なかったら、ここにずっと居ようと思ったくらい。
本名まで教えてくれて、事情を知ってもそれがうれしくて・・・。
でも、私は母とは違うんだと思い知らされました。
見た目だけ似てるだけじゃ、だめなんですよね。」
「君はダメじゃないよ。
それに娘になってくれるなんて夢のようさ。
僕はどこまで生きられるかわからないけど・・・君の子どもにも会えたらいいなって思う。
そのためにも、魔物たちにもう、押しまけるわけにはいかない。」
「お疲れ!マリカ、もうきいてると思うけど、もうすぐ病院の前でパーティーがある。
出てくれるよな。」
「ええ、そのつもりですけど・・・。」
「あのさ、君はスウェルと踊りたいよな。」
「私はべつに・・・参加するだけで、それなりに楽しめればいいと思ってるだけなので、スウェルと踊らなくてもいいんです。
きっと、踊りたい女性はたくさんおられると思うし・・・。
私の身分ではスウェルに申し訳ないですから。」
「そのことなんだけど、パーティーまでに間に合えばいいんだが、マリカは僕の娘になるのは嫌かな?」
「はぁ?オーレア・・・の娘ですってぇ?
だって・・・解毒するまであなたは私を恋人だって言ってたのに。」
「確かに、以前の僕なら君を恋人として連れまわっていたと思う。
だが、このとおり、いい歳の親父だ。
人間というのはみんな平等に老いていくものだ。
毒や、モンスターのたたりがあったとしても、相応に生きていくべきなんだ。
そして・・・戦争に負けたから奴隷っていうシステムもあってはならない。
好きな人にはたとえ報われなくても、気持ちは正直いうべきだ。
で、娘になってくれないかな。」
「私が天才魔導士の娘・・・でも、そんなことをしたら・・・オーレアが大臣として王宮を束ねる人としてはずかしい思いをするのではないですか?」
「大丈夫だよ、もうけっこうはずかしい話題で有名人になってるから。あはは。
で、いいかな。僕の娘になってくれること。」
「は、はいっ。
でも、私はお父様とかパパなんて呼びませんから。
オーレアはすてきな最初の恋人です。」
「マリカ・・・ありがとう。
やっぱり、マリカは妻になってくれるかなぁ。」
「えっ!!」
「嘘だって。あはははは。
出陣するのも近いし、僕はマリカの気持ちを大切にしたいんだ。
スウェルだって、君を恋人として触れ合って、みんなに紹介したいはずだ。
いいね。」
「はい、私オーレアに命を助けてもらって、私を養女にしてもらえるなんて、感謝しきれないです。
ありがとうございます。」
「いや、お礼をいうのは僕の方だよ。
不自由な手を治してもらって、毒まで解毒に成功して命も助けてくれた。
病院にいた患者たちが君にどんなに幸せになってほしいか。
助けられた人はたくさんいるからね。」
「でも、私は・・・あなたの望みをかなえてあげられませんでした。
母のこと・・・そして王妃様のこと。」
「あれ、なんか僕の恋愛歴がバレバレなんだ・・・。まいったなぁ。」
「あなたほどのすてきな人が、相手に恵まれなかったのは本当に残念でした。
だから、私・・・オーレアの若さが毒と関係なかったら、ここにずっと居ようと思ったくらい。
本名まで教えてくれて、事情を知ってもそれがうれしくて・・・。
でも、私は母とは違うんだと思い知らされました。
見た目だけ似てるだけじゃ、だめなんですよね。」
「君はダメじゃないよ。
それに娘になってくれるなんて夢のようさ。
僕はどこまで生きられるかわからないけど・・・君の子どもにも会えたらいいなって思う。
そのためにも、魔物たちにもう、押しまけるわけにはいかない。」