守られるのは卒業よ!
遅めの朝食を2人でとって、それからあとの時間も2人で過ごした。
食後にオーレアから電話があったが、オーレアは2人で過ごしていなさいと言ってくれたため、マリカはその日は仕事も休暇をとったのだった。
「なんかこんなにダラダラと過ごした日なんて・・・めずらしすぎてびっくりしちゃうね。」
「そうだね・・・。うん。」
今一つ、気のない返事をするスウェルにマリカは不安をおぼえたが、その日1日はスウェルと新婚夫婦のように過ごしてマリカは楽しんだ。
「スウェル、そろそろ私オーレアのところへ帰るわ。
結婚するまでがとっても楽しみになったし・・・今はね、ちょっぴりだけ我慢した方がいいんじゃないかって思ったの。」
「マリカ・・・もう一晩だけ泊まってくれよ。
きっとオーレアも文句は言わないと思うから。」
「どうして?やっぱりけじめはつけた方がいいんじゃ・・・。」
「いいんだ!さっき連絡があった。
明日、オーレアも俺も出撃する。
夕方、化け物軍の一陣が峠の方から攻撃してきたと連絡があったんだ。
だから・・・俺は・・・明日の朝には、君とはいられない。」
「そ、そんな・・・こんな早くに?」
「俺も驚いている。
だが、ここで俺たちが食い止めなければ、全世界が消えてしまう。
悲しいけど・・・さびしいけど。」
「うん、大丈夫よ。
オーレア公認なら、私はかまわないわ。
朝までいっしょにいましょう。
もちろん寝る時間はしっかりと寝るのよ。
眠れなくても眠らなくてはね。」
「マリカ・・・そのとおりだ。
嫁さんの最初の仕事を頼みたい。
俺を華々しく送ってくれないか。
外まででいいから。」
「遠慮しなくていいのよ、集合場所までいく・・・」
「外まででいいんだ!!
いいんだよ。
俺は必ず、家にもどってくるから。
家にいてほしい。マリカに会いにもどってくるからさ。」
「わかった・・・。うん・・。」
2人は涙をためながら、2日目の朝を迎えた。
本当は言葉をかわすのもつらかったけれど、マリカはカラ元気を出しながら、朝食もシェフに習ってスウェルのためにがんばって手料理を作った。
「まだ、苦手なんだけど・・・スウェルがもどってくるまでには完璧に家事がこなせるようにしておくから。」
「ああ、楽しみにしてるよ、奥さん。
ここにきている人間みんなが、この朝を憶えているからね。」
いつのまにか、カナビスとハリッシュもやってきていっしょに朝食を囲んでいた。
「みんな無事でがんばってきてね。
ハリィはサポートなんですってね。がんばってきてよ。」
「ただのサポートだと思うなよ。
俺はオーレンに魔法を徹底的に指導されたんだぞ。
だから、ここに戦士のひとりとして座ってるんだ。」
「そうだったんだぁ。
ハリィもがんばってきてね。
スウェルを助けて・・・ね。」
「おぅ!さ。敵を黄泉の国に導いてきてやるよ。あははははは。」
「もう、ハリィったら。ハリィの魔法指導で、私が黄泉の国にいっちゃうところだったんだから。
しっかり、がんばってよ。」
食後にオーレアから電話があったが、オーレアは2人で過ごしていなさいと言ってくれたため、マリカはその日は仕事も休暇をとったのだった。
「なんかこんなにダラダラと過ごした日なんて・・・めずらしすぎてびっくりしちゃうね。」
「そうだね・・・。うん。」
今一つ、気のない返事をするスウェルにマリカは不安をおぼえたが、その日1日はスウェルと新婚夫婦のように過ごしてマリカは楽しんだ。
「スウェル、そろそろ私オーレアのところへ帰るわ。
結婚するまでがとっても楽しみになったし・・・今はね、ちょっぴりだけ我慢した方がいいんじゃないかって思ったの。」
「マリカ・・・もう一晩だけ泊まってくれよ。
きっとオーレアも文句は言わないと思うから。」
「どうして?やっぱりけじめはつけた方がいいんじゃ・・・。」
「いいんだ!さっき連絡があった。
明日、オーレアも俺も出撃する。
夕方、化け物軍の一陣が峠の方から攻撃してきたと連絡があったんだ。
だから・・・俺は・・・明日の朝には、君とはいられない。」
「そ、そんな・・・こんな早くに?」
「俺も驚いている。
だが、ここで俺たちが食い止めなければ、全世界が消えてしまう。
悲しいけど・・・さびしいけど。」
「うん、大丈夫よ。
オーレア公認なら、私はかまわないわ。
朝までいっしょにいましょう。
もちろん寝る時間はしっかりと寝るのよ。
眠れなくても眠らなくてはね。」
「マリカ・・・そのとおりだ。
嫁さんの最初の仕事を頼みたい。
俺を華々しく送ってくれないか。
外まででいいから。」
「遠慮しなくていいのよ、集合場所までいく・・・」
「外まででいいんだ!!
いいんだよ。
俺は必ず、家にもどってくるから。
家にいてほしい。マリカに会いにもどってくるからさ。」
「わかった・・・。うん・・。」
2人は涙をためながら、2日目の朝を迎えた。
本当は言葉をかわすのもつらかったけれど、マリカはカラ元気を出しながら、朝食もシェフに習ってスウェルのためにがんばって手料理を作った。
「まだ、苦手なんだけど・・・スウェルがもどってくるまでには完璧に家事がこなせるようにしておくから。」
「ああ、楽しみにしてるよ、奥さん。
ここにきている人間みんなが、この朝を憶えているからね。」
いつのまにか、カナビスとハリッシュもやってきていっしょに朝食を囲んでいた。
「みんな無事でがんばってきてね。
ハリィはサポートなんですってね。がんばってきてよ。」
「ただのサポートだと思うなよ。
俺はオーレンに魔法を徹底的に指導されたんだぞ。
だから、ここに戦士のひとりとして座ってるんだ。」
「そうだったんだぁ。
ハリィもがんばってきてね。
スウェルを助けて・・・ね。」
「おぅ!さ。敵を黄泉の国に導いてきてやるよ。あははははは。」
「もう、ハリィったら。ハリィの魔法指導で、私が黄泉の国にいっちゃうところだったんだから。
しっかり、がんばってよ。」