守られるのは卒業よ!
熾烈な戦いと新たな出会い
テューラ皇太子をリーダーとする魔法騎士の軍団は魔物たちのリーダー格であるソロという魔物のいる陣を目指すのだった。
毒をもつ者や魔法を使う者、もちろん怪力を持っている者も多くいる魔物たちと戦うのは大変なことだったが、マリカが医療班を指導して薬草と魔法で回復させるやり方で、かなりけが人が復帰することは早かった。
そしていちばん怪力の持ち主といわれた化け物たちを倒したところで、マリカも医療班として戦場へと向かうことになった。
「スウェルたち・・・大丈夫かしら。
まだ、ここに何も連絡がないってことはがんばってる証拠よね。」
「マリカさん!ちょっと・・・」
医療班の受付から呼ばれたマリカは、いちばん端にあるテントにいくように命じられた。
「何の用事なのですか?」
「じつは・・・亡命してきた子どもがいまして・・・。」
「亡命?保護してあげたらいいじゃないですか・・・何か病気でも?」
「それが・・・その・・・人間じゃないみたいなので。」
マリカは驚いたが、テントの中に入って、目の前に立っている男の子と女の子をみて驚いた。
「に、人間の子じゃない・・・いえ・・・あれ?
ねこみみ??」
「おまえがマリカか?」
男の子は人間の子でいうと13歳くらいの中学生っぽかった。
女の子はおそらく妹であろう・・・8歳くらいか。
「そうですけど・・・あなたは誰なの?
自己紹介してくれるかな?」
「自己紹介って何だ?うまいのか?」
「えっ・・・えっと、あなたの名前とお年、どういう子どもなのか?をね。」
「俺は、ネロ。こいつはサミナ。
俺は18歳でサミナは16歳だ。
父様と母様が人間に滅ぼされる前にマリカのところへ行くように言ったんだ。」
「どうして私の名前を知ったの?」
「それはスウェルってやつが父様たちに言ったんだ。
マリカなら俺たちを救ってくれると。
それに、母様は人間だ!」
「そ、それじゃ、あなたたちは魔物と人間のハーフなのね。」
「ハーフ?ってなんだ?あいのこってことか?」
「そうよ。魔物のお父様に人間のお母様の間にあなたたちが生まれたのね。」
「うーん、よくわからないけど、父様が母様をさらってきて、きれいだから結婚したって・・・」
「そ、そうなの・・・。(なんか強引すぎな気もするけど、この子たちを見てると、幸せに暮らしてたとしか思えないわ。)
えっと、お兄ちゃんのネロは私の手伝いをしてちょうだい。
そして、サミナちゃんは私の家に手紙を持っていってちょうだい。
スウェルからの頼みですもの、私は歓迎するわ。
ただし、食べ物のことを詳しく教えて。
人間とあまりに差があったら困るし・・・ね。」
「たぶん、そんなに変わらない。
ちょっと肉が多いかもしれないが・・・母様より多くは食べるくらい。」
「それなら大丈夫だわ。」
毒をもつ者や魔法を使う者、もちろん怪力を持っている者も多くいる魔物たちと戦うのは大変なことだったが、マリカが医療班を指導して薬草と魔法で回復させるやり方で、かなりけが人が復帰することは早かった。
そしていちばん怪力の持ち主といわれた化け物たちを倒したところで、マリカも医療班として戦場へと向かうことになった。
「スウェルたち・・・大丈夫かしら。
まだ、ここに何も連絡がないってことはがんばってる証拠よね。」
「マリカさん!ちょっと・・・」
医療班の受付から呼ばれたマリカは、いちばん端にあるテントにいくように命じられた。
「何の用事なのですか?」
「じつは・・・亡命してきた子どもがいまして・・・。」
「亡命?保護してあげたらいいじゃないですか・・・何か病気でも?」
「それが・・・その・・・人間じゃないみたいなので。」
マリカは驚いたが、テントの中に入って、目の前に立っている男の子と女の子をみて驚いた。
「に、人間の子じゃない・・・いえ・・・あれ?
ねこみみ??」
「おまえがマリカか?」
男の子は人間の子でいうと13歳くらいの中学生っぽかった。
女の子はおそらく妹であろう・・・8歳くらいか。
「そうですけど・・・あなたは誰なの?
自己紹介してくれるかな?」
「自己紹介って何だ?うまいのか?」
「えっ・・・えっと、あなたの名前とお年、どういう子どもなのか?をね。」
「俺は、ネロ。こいつはサミナ。
俺は18歳でサミナは16歳だ。
父様と母様が人間に滅ぼされる前にマリカのところへ行くように言ったんだ。」
「どうして私の名前を知ったの?」
「それはスウェルってやつが父様たちに言ったんだ。
マリカなら俺たちを救ってくれると。
それに、母様は人間だ!」
「そ、それじゃ、あなたたちは魔物と人間のハーフなのね。」
「ハーフ?ってなんだ?あいのこってことか?」
「そうよ。魔物のお父様に人間のお母様の間にあなたたちが生まれたのね。」
「うーん、よくわからないけど、父様が母様をさらってきて、きれいだから結婚したって・・・」
「そ、そうなの・・・。(なんか強引すぎな気もするけど、この子たちを見てると、幸せに暮らしてたとしか思えないわ。)
えっと、お兄ちゃんのネロは私の手伝いをしてちょうだい。
そして、サミナちゃんは私の家に手紙を持っていってちょうだい。
スウェルからの頼みですもの、私は歓迎するわ。
ただし、食べ物のことを詳しく教えて。
人間とあまりに差があったら困るし・・・ね。」
「たぶん、そんなに変わらない。
ちょっと肉が多いかもしれないが・・・母様より多くは食べるくらい。」
「それなら大丈夫だわ。」