青空ライン~君が居た青春~
そりゃ女王の隣は王だと思いますけど!!
「そうだけどー……でも皆、王を狙ってるだけであって私の隣は望んでないでしょ?」
「どうだか。私、波瑠の隣を狙ってる人、いろいろ知ってるわよ?特にあの子とかねー?」
あの子ってどの子よ……。
「あの子って誰ー。」
私は呆れながら美緒子に聞くと、わからないの?っていう顔をしながら、
「え、誰って……波瑠といつも一緒にいて、小さい頃からずーっと波瑠が好きな人だけど?」
って言った。
……いやいやいや、全く誰かわかんないし。
……というか、私のことが好きな人とかこの世にいないでしょ。
「ま、皆応援してあげなさいよねー。」
美緒子はにやっと笑ってそう言った。
……なんな怖ぇぇ!
「応援するけどさぁー……。」
でも、仮に私のことが好きな人がいたとしても、私はその気持ちに答えることはできないもん……。